北海道の旅記事を書いている途中ですが、今年の夏はあまりにも暑さが強烈なため、少し寄り道をして別の話題を挟ませてください。
気温が高いだけでなく、その状態が長く続く近年の「長い夏」。以前は2か月ほど耐えれば何とかなっていた気がしますが、最近では「1年の半分が夏なのでは?」と感じるほどです。
この厳しい暑さは、我が家の車中泊環境にも直結します。そこで今回、本格的なポータブルエアコン「EcoFlow WAVE 3」の導入に踏み切りました。
このポータブルエアコンの大きな魅力は、コンパクトで比較的軽量でありながら、冷房能力が1.8kWもある点。これは6畳間をしっかり冷やせるレベルのスペックで、車内という限られた空間で使うには十分すぎるほどのパワーがあります。
ちなみに、我が家の車中泊カーはハイエース(標準ボディ・ロングハイルーフ)をベースにしたキャンピングカー、「Walk2 Type-C」。
「このEcoFlow WAVE 3なら、我が家の車内でも十分に活躍してくれるはず」と期待を込めて購入を決定しました。
やや高額なのが難点ですが、昨年のデビューキャンペーンと公式会員特典をうまく活用し、できる限りお財布の負担を抑えて入手。実際の冷却性能については後述しますが、個人的には「価格に見合った価値が十分にある」と納得しています。
それでは早速、「Walk2 Type-C」へどのように設置したのか、実際の様子をご紹介していきます。
設置場所に選んだのは、ハイエースのセンターコンソール部分。そのままでは置くことができないため、ホームセンター「カインズ」で揃えたDIY用の木材を組み合わせ、専用のテーブルを作成して設置場所を確保しました。
もちろん、このセッティングのまま走行するのは危険なため、目的地に到着してからその都度組み立てる必要があります。常設タイプに比べると手間に感じますし、真夏の炎天下で作業する際はどうしても汗をかきます。
この設営の手間こそが常設エアコンと比べた最大のデメリットと言えますが、設置後に広がる圧倒的な涼しさを考えれば、十分に許容できる範囲です。
続いて、排気・吸気ダクトのセットです。
あらかじめDIYで作っておいたプラダン(プラスチック段ボール)パネルを車の窓に固定し、そこに2本のダクトを通せば完成。構造としては意外とシンプルで、コツさえ掴めば誰でも簡単にセッティングできます。
なお、プラダンへの穴あけ加工ですが、「EcoFlow WAVE 3」には専用の型紙が付属しています。これをガイドにしてカットするだけでピッタリサイズの穴が開けられるため、DIY初心者の方でもスムーズに作成できるはずです。
ちなみに、純正オプションとして「EcoFlow 窓シート」も用意されており、私もいち早く入手して試してみました。
しかし、実際に使ってみると意外としっかり感がなく、窓の開閉時にパタパタと動いてしまうのが気になり……結局、実際の車中泊では使用していません。
あわせて、自動排水の設定と、排水ホース(付属)&排水タンクの設置も忘れずに備えておきたいポイントです。かなりのドレン水が出ますので、これは必須となります。私は10Lのポリタンクを助手席の足元に置くようにしています。
さて、ここからはいよいよ「EcoFlow WAVE 3」を実際に使ってみたリアルな感想をお届けします。
実は、本題の車中泊でお披露目する前に、我が家では思わぬ形で WAVE 3 に助けられる出来事がありました。
今年の夏、リビングのエアコンが突然故障してしまい、買い替え&設置までに約1か月かかることに……。その間、緊急措置として WAVE 3 を室内で稼働させたのですが、これが想像以上に頼もしく、真夏の生活をしっかり支えてくれました。
もちろん家庭用エアコンの代用として使うのはイレギュラーですが、「いざという時に室内でも使える」という安心感は大きく、WAVE 3 が単なる車中泊専用ではない、実用的なガジェットであることを強く実感しました。
そんな頼もしい相棒ですが、本来の目的である車中泊ではどうだったのか。
今回のモデルには専用のバッテリーパックが用意されており、バッテリー駆動も可能です。ただ、我が家ではまず「外部AC電源が使える場所での運用」をターゲットにしました。
そこで今回、テストの場として選んだのが昨年の真夏のRVパークです。電源付きのRVパークであればAC電源に困ることもなく、安心して冷え具合を検証できますからね。
真夏の炎天下という、ポータブルエアコンにとってはかなり過酷な環境。
しかし、そこは冷房能力1.8kWのハイパワー! スイッチを入れると、一気に車内をガンガン冷やしてくれました。…
「やっぱり買って正解だったな」と、すっかり寛ぎモードに入りかけていた……まさにその時です。
コンプレッサー音が聞こえなくなり、画面に流れたのは「エラー17」の表示。同時にピタリと運転が停止し、心地よかった冷風はストップ。車内は瞬く間に元の灼熱地獄へと引きずり戻されてしまいました。
慌てて本体の電源を切り、コンセントを抜いて再起動を試みるも、わずか数分後に再び「エラー17」で停止……。時間が経つにつれて発生頻度は増すばかりで、最終的にはエアコンとして全く機能しなくなってしまったのです。
さすがにこの状況には焦りました。猛暑の中で予期せぬトラブルが起きると、なかなか冷静な判断ができないものです。
「この日は風が強かったから、ダクトに突風が入って異常を検知したのかな?」など色々と思いを巡らせるも、原因はさっぱり分からず……。
慌ててスマホで「EcoFlow WAVE 3 エラー17」と検索してみたものの、当時は発売直後だったこともあり、関連する情報は一切出てきませんでした。打つ手なしの状況に、ただただ参ってしまいました。
実は、自宅の駐車場で事前にテスト稼働させた際には、こうした症状は一度も起きていませんでした。
「これなら本番の車中泊でもバッチリだ!」と完全に安心しきっていただけに、旅先で突如突きつけられた現実に、受けたショックは計り知れないものがありました。
結局この日は現場で何ひとつ解決策を見出すことができず、暑さに耐えるだけの惨めな夜を過ごすことになってしまいました……。
しかし後日、冷静になって調べてみたところ、「エラー17」が発生した本当の原因がハッキリと判明したのです。
その原因(犯人)は、AC電源の「電圧低下」でした。
「EcoFlow WAVE 3」は入力電圧の変動に対してかなりシビアな設計になっているようで、電圧が規定値を下回ると保護機能が働き、「エラー17」を出して運転を停止してしまうようです。
当時はネット上にも全く情報がなく、サポートに問い合わせても明確な原因までは特定できませんでした。しかし、その後の検証とトライ&エラーを重ねた結果、この結論にたどり着きました。(※なお、サポート窓口の対応自体はとても親切で丁寧でした!)
独自にたどり着いた仮説を確かめるため、「エラー17」が多発した例のRVパークを再び利用。持参したテスターでサイトの外部電源(電源用コンセント)の電圧を直接測定してみることにしました。
すると案の定、表示されたのは100Vを大きく下回る数値。自宅の駐車場で測定したAC電源の電圧とは、明らかに異なっていました。
さらに、サイトの外部電源をキャンピングカーに接続し、車内のACコンセントで電圧を計測してみると、なんと90V付近という衝撃的な数値に……! これだけの電圧降下(電圧低下)が起きていれば、シビアな制御を持つエアコンがまともに動くはずもありません。
車内のACコンセントから給電してみると、やはり「エラー17」が再発してしまいます。
そこで、キャンピングカーの内部配線による電圧降下を避けるため、サイトの電源コンセントから直接延長コードを引き、「EcoFlow WAVE 3」へ直結してみました。
すると……あれほど多発していた「エラー17」がピタリと収まり、その後は止まることなく快適に動作し続けてくれたのです!
これはキャンピングカー側の問題というわけではなく、RVパークの電源品質とが複合しておきた問題。トータルで電圧降下が起こりやすい環境だと、どこのRVパークで発生してもおかしくないと言えます。
直結にしてからは自宅の駐車場と同様にトラブルが起きなくなったため、原因が電源の電圧低下にあったことは間違いありません。
ポータブルエアコンは非常に強力で便利なアイテムですが、今回のように「サイト電源側の電圧」や「車内配線による電圧降下」といった思いがけない落とし穴が存在します。
もし「EcoFlow WAVE 3」を使っていて「エラー17」で止まってしまう方がいれば、故障を疑う前に電源の供給環境(電圧)やコンセントの直結をぜひ試してみてください。
さまざまなトラブルはありましたが、適切な電源環境さえ整えば車内は本当に快適そのものです。今年の夏も、この頼もしい相棒とともに快適な車中泊旅を楽しみたいと思います。
なお、こうした電圧トラブルへ柔軟に対応するため、そして昨今の災害・停電への備えも兼ねて、新たにポータブル電源「EcoFlow DELTA 3 Plus」を導入しました。こちらの導入レビューや活用法については、また別の記事で詳しくご紹介できればと思います。
















