夏場の車中泊。皆様はどのような対策をされていますでしょうか。
家庭用のエアコンが装備されており、サブバッテリーが沢山積んであるキャブコンであれば、まあ問題はありませんよね。
問題は、そうじゃない場合。例えば、私が乗っているハイエースベースのキャンピングカーの場合、家庭用のエアコンが装備される事は珍しいと思います。
ミニバンで車中泊をする場合もそうですよね。益々、家庭用のエアコンを載せる事は厳しいのではないでしょうか。
その対策として、「夏場は平地で車中泊をしない(なるべく標高の高い所に行く)」とか、「網戸を使う」とか色々あると思いますけど。
どうしても平地で車中泊をしなければならない、という状況になった場合、選択肢はかなり限られるのではないかと思います。
網戸にするにしても防犯上の問題がありますし、雨が降った場合には網戸にする事すらできない。(この日の夜がそうでした)
扇風機をつければまあ、体感的な温度は下げる事ができますが、車内の温度を下げる事はできません。
となると、アイドリングをするしかなくなる訳です。これには批判もあるかと思いますが、致し方ない部分もあると思います。
そもそも、「夏場は平地で車中泊をしない」というのが一番なのですけど。年に1回くらいはこんな事もあります。
そこで試したのが、「ここひえ」というパーソナルクーラー。
エアコンの足元にも及ばず、下手をすると扇風機よりも涼しくならない代物ですが、「USBで動き、冷風が出る」というのが一番のポイントではないでしょうか。
夏に入る前に購入していましたので、「これは良い機会だ」という事で試してみる事にしました。
いわゆる「冷風扇」で、水を入れてから動作させるもの。水を入れるのは勿論、使う直前になってからです。
水を入れたまま車で移動をすると、水がこぼれてしまいますからね。また、水が残った状態で移動をすると、これまたこぼれてしまいます。
移動が前提となる車中泊で使う場合、ここが一番気をつけなければならないポイントとなります。
「水が残っていない」と思っても、内部には残っている事も。(実際、職場で使って持ち帰る際に、こぼしてしまいました)
万が一に備え、水がこぼれても良い状態で持ち運ぶのがベストですね。私の場合、上の写真のようにギャレーに入れて持ち運ぶようにしました(笑)
で、「そもそも夏場の車中泊で使えるのか?」というのが、一番興味のあるところではないかと思います。
結論から言ってしまえば、「寝る際の補助程度にしかならない」です。下手すれば、それこそ扇風機よりも体感温度は下がりません。
一番効果的な使い方は、寝る時の枕元に置いて「頭を冷やしながら寝る」というもの。これなら風量が「弱」でも、結構涼しかったように思います。(「強」にすると煩くて眠れないし、稼働時間も短くなる)
それ以外では、全く効果を感じませんでしたね。
寝る時以外、つまり活動している時間帯は、人間が発する熱量を冷ますほどのパワーはありません。
あくまでも、「寝る時に枕元に置いて」という補助的な使い方に限定されます。この使い方であれば、エンジンを停止していてもそこそこいけます。
それ以外の場合は残念ながら、カーエアコンの助けが必要となります。
つまり、「ここひえ」のみで夕方~就寝前にかけて快適に過ごす事はできません。(もちろん昼間も)
まあ、当たり前と言えば当たり前の事なのですけど。
夏場の車中泊で「ここひえ」を使う機会がありましたので、その使用感を記事にしてみました。
-車中泊で愉しむ!花火大会と「宇品BBQガーデン」- (2019/07/28)