「じゃらん」の特別編集版だったでしょうか。今回の北海道旅に際して、北海道のグルメが満載の一冊を購入していました。ページをめくるたびに、どれも魅力的な写真と紹介文が並んでいるのですが、その中でひと際目を引いたものがありました。
小樽という観光地で、カニ入りの海鮮丼が1,650円(税込)でいただける・・・というもの。
そのビジュアルも相当なインパクトで、ページを見た瞬間に思わず付箋に手を伸ばしていました。「よし、今回の北海道旅では必ずこのお店で海鮮丼を食べるぞ」と。この時点で、小樽行きは確定です。
札幌でまずは一泊して、翌朝、電車に揺られて小樽へ。午前中に「小樽運河クルーズ」を楽しんだのは、前回の記事で書いた通りです。そしていよいよ、この日のメインである海鮮丼をいただけるお店へ向かう時間になりました。
小樽のメイン観光地からは少し離れていて、お店まではバスで移動。「小樽水族館」に向かう途中、と書けばイメージしやすいでしょうか。移動時間は約10分です。
バスを下車した時点で、すでに観光地の喧騒はありません。静かな空気が広がっていて、落ち着いた雰囲気の中を歩いていきます。そこから徒歩で5分ほど。ゆっくり進んでいくと、やがて閑静な場所に、お店がひっそりと佇んでいます。
お店の名前は「漁師飯し一心」。暖簾がかかっているのを見た瞬間、「よかった、定休日でも臨時休業でもなかった」と、まずは一安心しました。
あとは、混雑しているかどうか。幸い、お店の外に行列はできていませんでしたが、何せ、カニ入りの海鮮丼が1,650円(税込)ですからね。人気がないわけがありません。軽く覚悟を決めて、カミさんと一緒に暖簾をくぐりました。
「2名ですけど、大丈夫ですか?」
「もちろんです」と言われたような気がします(正確には覚えていませんが)。
運よくカウンター席が空いていて、ここでランチをいただけることが確定しました。
他の席は、お座敷も含めてすでに満席。本当に運が良かったとしか言えません。時間帯としては、ちょうど正午を過ぎたあたりの、いわゆるゴールデンタイムでしたからね。
私たち以外のお客さんは、どちらかというと観光客ではなく地元の方といった雰囲気。一組だけ一人旅のような方がいらっしゃいましたが、店内の空気はほぼ「ジモティー」といった感じでした。
この時点で、「良いお店に来た」と確信した私。さっそく、お目当ての「海鮮丼」1,650円(税込)を、カミさんと二人分、注文しました。
お店の方の感じもとてもよく、人気店によくある上から目線的な雰囲気は皆無。私たちにとって、お食事処でこの居心地の良さはとても重要で、これだけでもランチタイムの満足度が一気に上がります。
あまりにも気分が良かったので、「小樽麦酒(クラフト生ジョッキ)」350円(税込)も一緒に注文。車を使わない旅だと、こうして好きなタイミングでアルコールをいただけるのが良いですね。旨い料理にアルコール。満足度がさらに一段上がる組み合わせです。
ちなみに、こちらのお店の料理メニューは「海鮮丼」の一品のみ。こうすることで、1,650円という笑撃・・・じゃなかった、衝撃の価格を実現しているのかもしれません。
「海鮮丼」は単品ではなく、日替わりの小鉢3品と汁物がセットで付きます。これだけでも、そのコスパの良さが際立っています。
まず最初に運ばれてきたのは、小鉢3品。この時点ではまだビールは到着していません。というのも、ビールは「海鮮丼の着丼に合わせて」いただきたかったからです(店員さんのほうからタイミングを聞いてくださっていました)。
そしていよいよ、真打ちの登場。「海鮮丼」の着丼です。
「おおっ!これがあの本で見た海鮮丼か!」
そのビジュアルは本に負けず劣らず・・・というか、むしろ迫力が増している感じで、思わずスマホでその光景をパシャパシャと撮っていました。
ネタは日替わり(その季節で旬の獲れたもの)だそうで、この日のネタは「大バチマグロ」「生サーモン」「カンパチ」「トビッコ」「ウナギ」「ヤリイカ」「玉子焼き」「小樽産 紅ズワイガニ」「小樽産 ホッキ貝」「小樽産 タコ」「自家製シメサバ」という、驚きの超豪華11品!
この海鮮丼に、小鉢3品と汁物がセットで付いて1,650円(税込)というのですから、驚きを通り越して、もう笑うしかありません。
「映え」る「小樽産 紅ズワイガニ」は後半にとっておいて、まずは大好物の「カンパチ」から。
旨い! 旨すぎる!
「漁師飯し」という屋号からも想像できるのですが、鮮度が抜群でした。
本当にこれを1,650円(税込)でいただいてよいのでしょうか?
合間に楽しむ、本日の汁物「小樽産 若目の味噌汁」も絶品でした。
そして一緒に「小樽麦酒(クラフト生ジョッキ)」を飲めるという幸せ。盆暮れ正月が一度に来たような感覚です。
それにしても、「小樽麦酒(クラフト生ジョッキ)」が350円(税込)というのも、これまた驚きですよね。他のお店だと、この2倍くらいはしそうです。
この日はしめて、夫婦二人で海鮮丼を2ついただいて、ビール中ジョッキをプラスして、トータルで3,700円(税込)ほど。完全にバグっています(良い意味で)。
ちなみに、この後は小樽のメイン観光地へと向かったのですが、そこで提供されている海鮮丼はどれも単品で4,000円前後していました。丼もこちらより小さく、カニも無しで、です。
いかに「漁師飯し一心」のコスパが素晴らしいかを、身をもって知る一日となりました。
お店を出る頃には、暖簾の向こう側には待ち行列が。そりゃあそうでしょう。こんなに美味しくて良心価格の海鮮丼は、地元であれば毎日でもいただきたいくらいでしたから。
お店の外は、来た時と同じく人通りが少なくて閑静な雰囲気。そこに並ぶ行列。このギャップがまた、強烈な印象として残っています。
次に小樽を訪れる際も、またあの暖簾をくぐるのが楽しみです。




