本格的なエアコンに比べると、気休め程度にしかならない除湿乾燥機の「どこでもクーラー」(ハイエースベースのキャンピングカーで使った場合)。ですが、今回の車旅では「持ってきていて本当に良かった!」と心の底から思いました。
予約していたキャンプ場、「ジオリゾートシンフォニー(旧名称:グリーンパークキャンプ場)」には午後6時前に到着。先ずは管理棟で受付を行うのですが、この時点から汗がジトッと出てくる程、蒸し暑さが半端なかったのです。
本土の島根県から北へ離れる事、フェリーで約2.5時間の隠岐の島。本土側の松江市に比べると温度は低めなのですけど、この日は湿度が異様に高く、そして風もありませんでした。立っているだけでも汗が滲み出てくる、不快な蒸し暑さだったのです。
「これは堪らん!」という事で早速、キャンピングカーに積載してきた「どこでもクーラー」を箱から取り出し、セッティングを行う事に。
先ずは助手席側の窓を半分程度開け、そこに自作のポリプロピレン製パネルを嵌め込みました。このパネルには穴を開けており、排熱用のダクトをそこから取り出せるようにしています。
排熱用のダクトは、ファンヒーター向けに売られている「省エネダクト」を流用。「どこでもクーラー」に付属するダクトだけでは役不足ですので、これで延長させています。
そして反対側、運転席の窓も1/3程度開けて、メルテックの「ウィンドーバグネット」という汎用の網戸を被せる事に。
排熱だけでなく、このように吸気もしっかりと行ってやる事で、非力な「どこでもクーラー」の能力を最大限に引き出す事が可能となります。
「どこでもクーラー」を使用する場合、排熱ばかりに気を取られて車内を密閉しがちですけどね。そうすると吸気が効率的に行われず、効果的に温度を下げる事ができません。
それを解消するのが運転席側の網戸というわけ。網戸を取り付ける事で吸気しやすくなり、車内に虫が侵入する事も防いでくれます。
そして肝心のどこでもクーラーはといいますと、センターコンソールの部分が我が愛車では定位置。
ちょうどその部分に前席との空間を遮る遮光カーテンが付いていますので、前席側の温かい空気を後席側には伝わりにくくする事ができます。
カーテンより前席側が室外機、そして後席側が室内機といったイメージでしょうか。窓用エアコンをイメージすると分かりやすいかもしれません。
この日は前述のように蒸し暑く、ただ外に立っているだけでも汗が出るくらいに湿度が高かったのですけどね。「どこでもクーラー」を設置して稼働させると?
何ということでしょう! 汗がスーッと引いていくではありませんか。
もうね、車内から一歩も外に出たくない気分。
この日はサイドオーニングの下に椅子とテーブルを並べ、ガス火で網焼きを楽しめる「炉ばた大将」を使ってサザエのつぼ焼きを作ろうと思っていたのですけどね。
外は蒸し暑くて車内はカラッと快適。思わず、車内でサザエのつぼ焼きを作ろうかと思ったくらいです。
さすがに車内で「炉ばた大将」を使うのは抵抗がありますので、思いとどまりましたけどね。
「どこでもクーラー」のお陰で、車内は快適な空間へと変貌を遂げました。
ハイエースに対して非力なのは変わりないけれど、有ると無いとでは大違い。湿度が下がるだけで、不快指数はグッと下がります。
これはまあ、夏場でも本土に比べて2~3度低い隠岐の島だったからこそ効果的だったのかもしれませんが、それでもやはり有り難いですよね。
「どこでもクーラー」を箱に入れ、急遽車旅に連れ出した甲斐がありました。(普段は自宅のキッチンでスポットクーラーとして使っている)
因みに何故、より強力なセパレート式のコンパクトエアコン、「クレクール5」も持っているのに、今回の車旅ではそれよりも非力な「どこでもクーラー」を選んだのかというと?
今回の車旅では必ずしも、電源が備わる場所での車中泊ではなかったから。例え強力なエアコンでも、電源が無ければただの箱になってしまいます。
どうせ「ただの箱」になるのなら、ダンボール箱に入れていてもより場所を取らない「どこでもクーラー」が有利だと思ったわけです。
場所を取らなければ、前乗り車中泊の際にも邪魔になりません。何を優先させるかで、積載するアイテムを選べば良いのではないでしょうか。
本当は、キャンピングカーにエアコンが備え付けられているのが一番なのでしょうけどね。コンパクトなバンコン(バンを架装したキャンピングカー)の場合、そうも言っていられません
キャンピングカーも同じく、何を優先させるかで選ぶ車は決まってきます。
-さんいんCamperクルーズで行く!車旅で隠岐諸島- (2018/07/13)
“どこでもクーラーをハイエースに!蒸し暑さに威力を発揮” への3件の返信
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