朝食をとった後は朝風呂へ。チェックアウトは11時までとなっていましたので、ゆっくりと広島温泉「瀬戸の湯」を満喫させてもらう事にしました。
通常、ホテル等に宿泊する場合は早めにチェックアウトし、観光や買い物に備える事が多いですけどね。今回の宿泊は、宿泊自体が目的。チェックアウトギリギリまで滞在を楽しもうという事です。
午前中の温泉はやはり空いていて、のんびりと寛ぐにはもってこい。身支度も整えられるので、一石二鳥ですね。
そして部屋に帰ってから荷物を整え、11時になる前にチェックアウト。車まで荷物を運んだ後、車はそのままにして宿泊した「グランドプリンスホテル広島」の周辺を散策する事にしました。
ホテルの目の前は海。波止場や遊歩道が整備され、ちょっとした公園のようになっています。つまり、散歩にはもってこいなんですね。
この日は快晴で、まさにお散歩日和。釣り人たちが竿を下ろしている横を、カミさんと歩いていきました。
この目の前の海、意外と綺麗なんですよね。市街地から近い海とは思えないほどに透明度が高く、覗き込むと魚が泳いでいるのがわかります。
でも、見える魚ってなかなか釣れないんですよねえ。
と思いながら海岸線を散歩していると?
なんと! 波止場のすぐ近く、あまり深くないところでチヌ(黒鯛)がボーッと浮遊しているではありませんか。
最初は死んでいるのかな?と思ったけど、体勢がしっかりとしているので、ちゃんと生きているみたい。私には、昼寝をしているように見えました。
この日、天気が良くて暖かかったですからね。ついつい、チヌも昼寝してしまったのかもしれません(笑)
で、そんなチヌを不思議そうに見ていた私達に、釣り人の方が気付かれまして。タモ網を持って来られたのです。
そして、えいやー!とひとすくい! が、あと一歩のところでチヌは逃げていきました。
やっぱり無理だよなあと思っていたところ、再びチヌはボケていて、再度すくい上げるチャンスが。
釣り人の方がタモ網を伸ばしてもう一度上から被せたところ、なんと! すくい上げる事に成功したのです!
釣ったのではなくて、タモ網ですくい上げられたチヌ。
結構大きなチヌで、体長は40cm近くはあったでしょうか。すくい上げた時にはピンピンしていて、ピチピチと元気に飛び跳ねていました。
でも、時既に遅し・・・
やはり、ただお昼寝をしていただけだったようです。
少し可愛そうではありましたが、これも運命。釣り人の方がすぐさま血抜きをし、「どうぞ持ち帰ってください」と私達にくださいました。
ありがとうございます! という事で、有難く頂いてチヌは車の冷蔵庫へ。
ちょうど、軽キャンのKONGで来ていたので、冷蔵庫が使えてラッキーでした。こういった時も、サブバッテリーが搭載されているキャンピングカーは便利ですね。
シメたばかりの新鮮なチヌを、新鮮なまま自宅に持ち帰る事ができました。
そして、そのチヌはその日のうちに塩焼きにする事に。
これ、凄く美味しい!
透明度の高い海で泳いでいたので、臭みなんて全く無し。(もちろん、すぐ血抜きをしたのが一番大きいと思います)
カミさんと2人、旨い旨い!そしてチヌさん有難うねと、美味しく頂きました。
大きなチヌだったので、魚グリルの上につかえてしまい、少しその部分は焦げてしまったけど。今まで食べたチヌの中で一番美味しかったように思います。
ボケているチヌを釣るのではなく、タモ網だけですくい上げるなんて初めて見ました。こんな事もあるんですね。チヌさん、そして釣り人の方、有難うございました。
-結婚記念日は少し贅沢をしてグランドプリンス- (2018/03/04)