加計町で毎年開催されている「五サー市」。こういったイベント時にのみ開館している、「木炭自動車とレトロ車館」という施設をご存知でしょうか?
私も「五サー市」を訪れるまでは知らなかったのですが、昔の校舎を改修したような建物が加計商店街のすぐ近くにあって、そこで木炭自動車などが保管&展示されています。
見る事ができるのは前述した通リ、イベント時のみで通常は見る事ができないのですけどね。秋に開催される「五サー市」や初夏に開催される「かえるまつり」等、こういったイベント時には見る事ができるようになっています。
「木炭自動車」とは、木炭を燃やし、その際に発生する一酸化炭素を燃料に、ガソリンエンジンで走る車の事。昭和初期、油を買うのが難しい時代に実際に設計&生産され、町を走っていたそうです。
これはその展示車両のひとつ、「マツダ T2000」の改造車。
キャビンと荷台の間に、大きなタンクのようなステンレス製の物体が付いているのが解りますよね。
これが燃焼炉になっていて、そこで木炭を不完全燃焼させて一酸化炭素を発生させ、エンジンを動かすという仕組みになっているそうです。(詳細は「木炭自動車とレトロ車館」のページにて)
※トヨタ クラウン スーパーデラックス(昭和44年式)の木炭自動車
ガソリン車やディーゼル車に代わり、今後は電気自動車になっていくだろうと言われている昨今。そのさらに昔にはこのような、木炭自動車の時代もあったのですね。
キャンプやバーベキューで使っているあの木炭で車が走るだなんて、何ともロマンがあるではないですか。
展示車が実際に現在も動くのかは不明ですが、木炭を燃やしてエンジンがかかっていたのは、この「木炭自動車とレトロ車館」で過去に見た事があります。
「木炭自動車を動かす会」というのもあるようですからね。この古き良きテクノロジーは、後世に残されていく事でしょう。
なお、この日は天気が良かった事もあり、木炭自動車やレトロ車の野外展示も。
先頭の青い「ジープ」も勿論、木炭車に改造されたもの。(広島のお隣、岩国市の「麻里布モーター」製)
フロント部分でむき出しになった、構造部品が何とも言えずカッコイイですよね。
このように、期間限定で貴重な木炭車等を見る事ができる「木炭自動車とレトロ車館」。次回の開館は初夏の「かえるまつり」となっており、入場料は無料です。
-車中泊キャンプで行く!備北イルミ2017- (2017/11/11)